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ゲームや小説の感想と壁打ち

びっくり館の殺人/綾辻行人

ミステリ 小説

館シリーズ8作目。児童向けレーベルからの刊行ということで、文章もいままでの館シリーズとちょっと違う雰囲気でした。
講談社ミステリーランド、当時小学生くらいだったら絶対読んでただろうなあ…

<以下ネタバレ有>

冒頭の事件を描いた部分の『先にしなければならないことをしたあと』という言葉がものすごく気になって、そのあとすっかり忘れていたんですが、かなり核心の部分だったのでびっくりした。
読んでる間はずっと新名さんの親=トシオの父でそれ関係の何かで館の主人を殺害したのかと思ってました…

リリカの持っていたという悪魔性・母親と祖父が憑かれてしまった何かについては詳しく語られなかったのでぼんやり謎が残る感じ。
こういう感じの、全ては語られていないけどちょっとぞっとする感触が残るラスト大好きです。

ラストで突然現れるトシオとあおいも薄気味の悪い後味ですよね…三知也が封印していた記憶を思い出したせいで何かに憑かれてしまったのか。
トシオだけが家から出てきたら怪しい幻、という印象で終わったんですが、あおいもいたし幻ではなかったとしたら、彼女も事件に関わったことで憑かれてしまったのかな。
あおいは事件後のトシオとの関わりが多少はあったと思うので…

あとはあとがきにあった『隠し味』、こういう仕掛けがとても好きです。
最近海外ミステリドラマを見たり国内ミステリを読んだりし始めて、子供の頃はやみねかおるの本で読んだ隠し味のしかけが見えるのがとても楽しい。
当時ミステリを読んでいたらもっと楽しかったんだろうなあ、今でも「あの名前ってこのキャラからとってたのか…!」とか気づくとわくわくします。

発売されている館シリーズはあと奇面館だけなのですが、全部読み終わってしまうのが寂しいのでしばらく手を出せなくなりそうです。
(作家アリスと学生アリスも同じ理由で途中で止まってます…)