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ミステリや恋愛ゲームetc.の感想をゆるっと書いているブログ

眼球堂の殺人/周木律

堂シリーズ1冊目。
天才建築家驫木の新居に招待された各界の天才達が事件に巻き込まれる館モノ。

<以下真犯人バレあり>

ノベルス版の表紙にいるのは十和田さんなんだろうか…無精ひげ・ぎょろりと周りを見る瞳・立ち歩き姿は人類進化前夜のよう・今にも鼻から落ちそうな傷だらけの眼鏡等々「かっこいい」という描写が一切無かったのでそこに一番戸惑いながら読み進めていた気がする。

 

 

 

 

とりあえず

続刊のあらすじとか一切触れずに完走してよかったーーーーー!!!!!
この終わり方ってことは藍子はもういないんですよね…?伽藍堂の表紙にいる女性が藍子だと思ってたけど違うんですよね…?

真犯人が「探偵役」「語り手」だったり語り手も殺されたり、というミステリを読むことがあるんですが、こういうの作品の名前出して語れないのがつらくないですか…完全ネタバレというか一番面白い部分だと思うし;;

神の正体諸々

平川くんが神なのかな…と思ってずっと読んでいたので、エピローグでそう来たか…って気持ちに。使用人室にあった母親との写真関係なかったのか。
平川くん・造道さんはそれぞれ完全に使用人・一切を報道する駒としてその場にいただけだったんですね。そう思うとこんなことに巻き込まれたふたりの今後が心配になる…
毎日和洋中本格的な料理ということで、出前とか何かしら他で作られた料理をだして平川くん担当はお茶とおつまみくらい=平川くんが神では?って思ってたんだけどめちゃくちゃ腕のいい人ってだけだった;;;

ちょくちょく入る『真実ーーー』っていうのも、気になってはいたんですよね…うーん。
あと腕時計、藍子は右腕にしていたんだろうか。序盤さらったけど『腕時計を見た』しかなかったのでわからない…
でも確かにバスで藍子が読んでたのギリシャ神話だったんだ…すっかり忘れてた。

登場人物の名前に一風変わった名前や地名多かったことも、そういう気分だったのかなくらいにしか思ってなかったけど藍子が事件をベースに書いた話という体だったのか…って

トリック

見取り図見たときからまあ動くんだろうなあ…とは思っていたけど、椅子などが床に固定されていたことから食堂の先(黒目の中心)を視点として居住スペースが動くんだとずっと勘違いしていて。
あとは黒目自体が動くのかな~とか、眼球堂全体が星座早見盤に似てる…(柱は星の位置?)とかよくわからないことを悶々と考えてしまった。
水を貯めるっていうのはまあそうですよね…確かにこれはちょっと考えればわかりそうな気もする(思いつかなかったけど!)

続刊

双孔堂も買いたいと思います。
藍子いないですよね…?こういう結末になった以上、探偵役の十和田には関係を続けて欲しくないなあという気持ちもあるので、楽しみ半分不安半分です。