mkm.txt

ミステリや恋愛ゲームetc.の感想をゆるっと書いているブログ

朝子のムジカ!!(1)(2)

 

アラフォー、バツイチで実家に帰省してきた朝子と、留学先から家業を継ぐためにピアノを断念し、帰国した千尋。昔、夏祭りの夜にほんの少しだけ交差した2人のこれまでの挫折と歩みが、いま再び音楽として重なり、奏でられ始める――。

1話が公開されていたのを読んでから単行本で追ってる漫画。

アラフォー朝子の気持ちの動きやテンポ感、地方生活の空気が好きです。

 

1巻から2巻にかけて、朝子が友達からも千尋くんからも言われる「楽しそうに吹くところがいい」っていうの、わ、わかる~~~~ってなりましたし、「その一方で技術はだめ」ってところにも心当たりがありすぎて笑いました。朝子に親近感が湧いてしまった。

 

元夫の悟氏は、ああ~こういう物言いをする人っているよね、というめちゃくちゃじわじわと嫌な気持ちにさせるラインの描写がとても上手い。
悟氏は何もわかってないんだろうなあ。2巻の星守でのやりとりで少しは何かを感じていたようだけどどうなのかなあ。

 

千尋くんも、家業のために忘れようとしていた音楽の楽しさを思い出していて、今後朝子との関係を含めて大きな動きがあるのかな?と楽しみです。

ただ千尋くんのお母さんがな〜ピアノ処分させようとしたり開館イベント当日のあれこれ然り、意図的に音楽から離れさせようとしている雰囲気がこわい……
実際千尋くんとはどういう関係なのか?とか、跡取りに執着する理由は?とか、引っかかるところが多いんですよね。

2巻はとにかくふたりの演奏が成功して良かった~という気持ちでした。
おーちゃんやみんなの心に変化のタネをまいた感じ。

 

次巻予告を見る感じ、3巻はおーちゃんのエピソードが多めなんでしょうか。

夫の実家に入り主婦として過ごしているおーちゃん。『子供や義家族の用事で勝手に予定が埋まっていく』というくだりにめちゃめちゃ共感しました。

予告だと、そんな自分の時間や趣味なんて持てない状態なのに、子供から「お母さんにはなにもない」というような話をされるっぽいですよね……しんどすぎる。

朝子とは長い友達だし、このエピソードはこじれずにおーちゃんがハッピーになる方向に進んでくれるといいな~