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ミステリや恋愛ゲームetc.の感想をゆるっと書いているブログ

2017年9月まとめ

感想が下書きでストップすることが多くなってきたので月末まとめ記事を書いておくことにしました。

江神二郎の洞察 (有栖川有栖)
奉仕委員のおしごと(胃之上奇嘉郎
7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー(綾辻行人、他)
金田一少年の事件簿R(13) (さとうふみや

映像

ほんとにあった!呪いのビデオ 73

雑記

深夜廻(日本一ソフトウェア)の初回版を買いましたがまだ未プレイ。
vitaのゲームを諸々積んだまま気づいたらモンハンをやっている日々でした…

とても期待していた死印をぼちぼちプレイし始めたのですが、序盤でダレてしまって進められない…
探索システム(マップ移動)がロンパのような校舎内を走り回れるタイプだと思っていたらタイル状マップを一つずつ進んでいくタイプで、ストーリー楽しむ前に探索がちょっと面倒に感じてしまって。
あとデッドリーチョイス、面白そうなシステムだな~!と思ってましたがBAD選択肢で即死→ちょっと前から再開になるのが…面倒……

もう少し進めていくと楽しくなってくるんでしょうかこれは……

江神二郎の洞察/有栖川有栖

学生アリスの短編集。文庫化するのをずーーーっと待ってた1冊。
アリスがEMCに入るところから、マリアが入るまでのほぼ1年間を短編で追いかけたものなので、月光ゲームでアリス達のなかに残ったしこりなども端々に描かれてました。

収録作品は

  • 瑠璃荘事件
  • ハードロック・ラバーズオンリー
  • やけた線路の上の死体
  • 桜川のオフィーリア
  • 四分間では短すぎる
  • 開かずの間の怪
  • 二十世紀的誘拐
  • 除夜を歩く
  • 蕩尽に関する一考察

の9編。

ハードロック~は漫画版を読んだことがありましたが、他は未読。
桜川のオフィーリアは、ドラマ版(火村英生の推理)の火村下宿での会話で話題になっていた気が。

学生アリスのほうは、アリスの繊細さや学生のみずみずしい感情がとても好きです。
『開かずの間の怪』や『二十世紀的誘拐』がちょっとした冒険譚という雰囲気でとても良かった。大学生ならでは!って空気が楽しめました。
廃病院でわいわいしてるEMCの面々を漫画でも見てみたいなあと思いました。

事件としては『やけた線路の上の死体』が好き。
最後まで上り・下りの向きを把握できぬまま読み終わってしまいましたが……和歌山~大阪あたりの電車がよくわからない……

マリアが入った後~卒業までの短編集もいずれ、とあとがきに書いてあったので楽しみに待ちたいと思います。孤島パズル以降の事件後のEMCの空気もちらっと読んでみたい。

不埒なロマンス小説の書き方/葉月エリカ

以前感想を書いた「執事の蜜愛に花嫁は喘ぐ」の直後に流れるように購入して読破してました。

変態編集×処女作家(の卵)のカップリングで、概ね執筆中に後ろから…指導と称して…などの表紙から想像できる感じのシチュエーション中心。
西洋文系モノ(?)で欠かせない羽根ペンプレイもあります(巻頭カラー口絵)。

性に奔放な作品を書く母親の原稿紛失の穴埋めとして、恋人がいたこともない主人公が官能小説を書かされるわけですが、主人公いくら何でも流されすぎでは……いやまあTLなのでこれくらいじゃないとお話が成り立たないと思いはしますが……

とはいえラルフのビジュアルと言動が好みだったので満足です。
やることやってても、作品を作ることについてはかなり真剣な所も良かった。ちゃんと寝て仕事して。

小説家モノは男女カップリングかBL、作家は着流しを愛用じゃないと…!!ってくらい着流し作家(男)に執着があるんですが、西洋設定だと女の子が作家の方がいいですね…男の方がフォーマル着てますからね……
(着流し作家はフルバの紫呉さんとか由利先生シリーズ(木下けい子)が好きです。作家じゃなくて本があれば何でもいいのでは…?と思ってしまいますが京極堂も好きです)

結びは「好きになってしまったけれど、この人が私を抱くのは小説のためなんだ…」からの実は両思いでした。という流れ。
よくある展開だし「執事の~」も同じだったけど、TLはこの流れが好きです。
最初に手を出しちゃった時の動機とか、別荘使用のあれこれとか、ラルフがただ攻めるドSキャラ、ってだけではなくて、主人公が悶々としだしてからの気持ちのすれ違いもぐっと来る感じに書かれていてとても楽しめました。
あとは「憧れの書き手に会えたファンというのは暴走しがちなものなんだ」のシーンが可愛かった。