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ミステリや恋愛ゲームetc.の感想をゆるっと書いているブログ

ほんとにあった!呪いのビデオ~THE MOVIE~

演出補システムになる前の劇場版。中村さん白石さんが調査パートを担当してるので今となってはかなり新鮮。

監修・ナレーション: 中村義洋
演出・構成:白石晃士

原さんという突然亡くなった男性を中心に、観た人が何かしらの不幸に見舞われるという1本のビデオ(ほん呪2に収録)を巡る話。
最近の作品に比べてかなり淡々と進むので、ちゃんと観てないと話の切れ目がわかりにくいですが面白かったです。

映像を見て不幸に見舞われた人のインタビューが神社や工場夜景の前で行われているのがとても好きでした。背景カット入れつつ手前の丸椅子に座った人を映すやつ。
こういうのどこかで観た気もする……中村監督作品にあるのかな。何かのアニメでも似たようなカットを観たような、神霊狩
たぶん背景やキーになるものをパッパッて映していく手法が個人的にめちゃくちゃ好きなんだと思います。

ほん呪2絡みだけで終わっちゃうの…?!って思っていたら原さんが過去拾ったビデオも絡んできて安心した、VHSはモノの古さとかが画としてわかりやすくていいなあ。ホラーはやっぱりVHSが好きだ。
あとみんなそのへんに落ちてるVHS拾いすぎでは…?!
とはいえ「自分で撮影したものに霊?が」っていうよりも「偶然手にしたもの/ふれた物から穢れがうつる(残穢的な)」ほうが面白みを感じますよね…私は好きです。

中村さんの体調エピソードについては「休んで…!!」って思いながら観てました、映像制作系も結構大変なんだなあ。


こういう古めのほん呪を観る度に、VHSレンタル最盛期にハマってみたかったな~!って悔しくなります。
観たら呪われる系エピソードってやっぱりネットやSNSが浸透してない昔の方が多かったんだろうなと思うし、リアタイで体験してみたかった。

ゼリービーンズ/ふくやまけいこ

www.mangaz.com 

昨年末に、漫画図書館Zで作者の年賀状プレゼント+PDF版販売をしていることを教えてもらって購入。(絶版マンガ図書館から名前変わったの知らなかった…)
一番好きな百合ギャグ漫画はふくやま先生の「ひなぎく純真女学園」と吉富昭仁先生の作品全般です。(どちらの作家さんも百合以外の作品も大好きです)

卵子精子バンクから子供が作られるのが主流になり、”親”に育てられる子供が減った時代のお話。

ふくやま先生のあたたかい絵でアメリアとエリス、周囲の人たちとの交流が描かれていて優しい気分になります。
クラシックおばあちゃんやアイヴァンのエピソードもとても好き。アイヴァン将来めっちゃいい青年になりそう。

最後にアメリアがエリスの遺伝子上の父親を探して結婚したのはエリスの母親になり養育権を得るためだと思うのですが、アメリアの決意すごいですよね…
探偵に好みまで調べてもらって、火星まで出向いて。資金は先生の遺産に手をつけず、自分の持ち物を売って手に入れたってところも、こういうところがアメリアらしくてかっこいいんだろうなと思う。

ふたりや周りの人たちにしあわせな結末があるといいなあ。

 

巻末おまけマンガで、ふくやま先生が漫画家になった経緯や前職の話が読めて面白かったです。
他2冊分のPDFも購入したのでゆっくり読んでいきたい。

ひなぎくも面白いので是非

ひなぎく純真女学園 (1) (リュウコミックス)

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