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ミステリや恋愛ゲームetc.の感想をゆるっと書いているブログ

サヴィル・ロウの誘惑/イノセ


バナー広告で年上テーラー×真面目靴屋というのが気になって購入。
最近商業BLは作家買いのみだったので新鮮でした。

学生の頃から憧れていた、幼なじみの作る華やかなスーツ。でも親子三代頑固家系で堅実な靴しか作れない自分。
そんな憧れともどかしさのなか、蛍と関係を重ねるごとに、作る靴の中に蛍の色気が移っていく、っていう流れが凄く好きでした。
(最近読む本、攻めが指導と称してエッチ仕掛けてくるの多いけど、シチュエーションが好きなんだろうなあ…)

靴に蛍の雰囲気が移ってきたことを家族に言われるまで気づかなかった仁の鈍感さも好き。
宝飾関係の志摩の登場に、もっとガッツリ仁に手を出しちゃうのか…?と思ってちょっとワクワクしてましたが完全にギャグ要員でしたね…
その後は「靴作りのためだけに抱かれているんだろうな」からの「蛍の告白」という流れでハッピーエンドです。
関係を持ち始めてからとその後の仕事エピソードももっと見てみたかったなと思いました。


今回久しぶりに新たな商業BL作品に手を出してみて、「エッチシーンが男性向寄りに描かれたBL」が苦手なのかも…??ということに今更ながら気づきました。
男性向だと喘ぎ声とか効果音から始まって局部アップ・成人漫画特有?のコマ割りがある漫画が大好きなんですが、BLで出てくると若干引いてしまう模様。
そういえば作家買いしているBL漫画も情感系のエッチシーンだったし、小説も長野まゆみの情感系BLが未だに好きだ……としみじみ思ってしまいました。少女漫画寄りのBLが好きなのかもしれない。