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ミステリや恋愛ゲームetc.の感想をゆるっと書いているブログ

てるみな(1)/kashmir

猫耳少女がどこかで見たことのあるような電車に乗ってどこかで見たことのある…と思ったら全然違う不思議な世界を旅する連作。

楽園本誌で読んでいるときから大好きで、電車猫耳ファンタジーだと思っていたのですが、改めて読んだら結構ホラーでは…?と思ったので今回ホラータグを付けました。実際のジャンルはなんだろう……ギャグ…?

主人公のミナがちまっと可愛くシンプルに描かれている分、街の猥雑な様子が際立ってとても不思議な気持ちになります。

3話のげいきゅう、京急か~って読み進めていたら多摩川を渡る頃には時速1200kmを超えてて笑ってしまった…でもこの妹の林間学校話も最後はわりとホラーっぽい。
高尾山に登ることが叶わず山腹にうち捨てられた車両(謎の巨大生物に食べられてる)とか、競鉄場で1着になれず馬に食べられる車両、メーテル的なアレとか、細かい部分以外にも大ネタが多くて全然飽きない面白さ。
ミナが居眠りしている間だったりふっと気づくと全然知らない景色の中にいて、あまり疑うことをせず不思議にも思わず探索を続けるところも好きです。

鉄道コラム・各話のあいだにある0.5話も楽しいし、街の看板や露店の売り物を全然見ることが出来てないので何度か繰り返し読みたくなる漫画です。まだ買ってない2巻も早く買いたい。