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ミステリや恋愛ゲームetc.の感想をゆるっと書いているブログ

明智少年の華麗なる事件簿/さとうふみや

少年時代の明智さん番外編。

明智少年やっと読めました~!
全部旧作アニメで映像化されている話ですが、結構エピソードの違いがあって面白かったです。特にホームズ明智の話。

さとう先生版明智さんは前髪がそんなに上がってなくて可愛い。
178Pの明智さんめっっっっちゃくちゃ可愛かったです…高校時代は裸眼なんですよね……そこがまた可愛い。

アニメではほとんど(蝋人形城での写真くらい?)描かれていなかった父親への感情が結構描かれていてびっくりしました。父親の話が出る度にむすっとなる表情が可愛かったです…思春期の明智さんだ……
「刑事」というものに良い感情を持っていなかったということでしょうか…父親エピソードは明智警部5巻にもあったのでもう一回読み直さねば。
明智さん、大学以降は『素敵!』って雰囲気なのですが高校時代は本当に可愛いですね。感想可愛いしか言ってない。

『君のお父上は私もよく知ってるよ!あの正義感の塊みたいな男の息子がーー』
『開き直った言い草までお父上にそっくりだな!』
(P32-34)

って権藤刑事に言われているのですが、一課の刑事に名前が知れ渡っているなら剣持さんも少しは明智父のことを知ってることになるんでしょうか?明智警部でも年齢の近い周囲の人からは父親の話は出なかったと思うので、同世代の刑事だけ知ってるということなのか。 剣持さんは権藤さんの一世代下くらいなのかな。

あとは明智少年最初の事件(アニメタイトル/明智少年の華麗なる挑戦)、アニメでは恋愛ベースの話になっていたのですが、原作は和島のかおるへの好意しか描かれていなかったんですね。ここでもまたびっくり。

話自体も和島は死んでないし、かおると赤沢は結婚してないしそもそも回想にしか出てこないし、赤沢の嫉妬(?)からの『明智を中心にした仲良しグループへの嫌気』が描かれてなかったり、かなり違っていて。

あと音大の話で城さんがアニメだともっとチャラい雰囲気だった気がする。


金田一は基本Rも漫画文庫も小説も電書で買っているのですが、この本は保存用に紙でも欲しいなあ…

ほんとにあった!呪いのビデオ~THE MOVIE~

演出補システムになる前の劇場版。中村さん白石さんが調査パートを担当してるので今となってはかなり新鮮。

監修・ナレーション: 中村義洋
演出・構成:白石晃士

原さんという突然亡くなった男性を中心に、観た人が何かしらの不幸に見舞われるという1本のビデオ(ほん呪2に収録)を巡る話。
最近の作品に比べてかなり淡々と進むので、ちゃんと観てないと話の切れ目がわかりにくいですが面白かったです。

映像を見て不幸に見舞われた人のインタビューが神社や工場夜景の前で行われているのがとても好きでした。背景カット入れつつ手前の丸椅子に座った人を映すやつ。
こういうのどこかで観た気もする……中村監督作品にあるのかな。何かのアニメでも似たようなカットを観たような、神霊狩
たぶん背景やキーになるものをパッパッて映していく手法が個人的にめちゃくちゃ好きなんだと思います。

ほん呪2絡みだけで終わっちゃうの…?!って思っていたら原さんが過去拾ったビデオも絡んできて安心した、VHSはモノの古さとかが画としてわかりやすくていいなあ。ホラーはやっぱりVHSが好きだ。
あとみんなそのへんに落ちてるVHS拾いすぎでは…?!
とはいえ「自分で撮影したものに霊?が」っていうよりも「偶然手にしたもの/ふれた物から穢れがうつる(残穢的な)」ほうが面白みを感じますよね…私は好きです。

中村さんの体調エピソードについては「休んで…!!」って思いながら観てました、映像制作系も結構大変なんだなあ。


こういう古めのほん呪を観る度に、VHSレンタル最盛期にハマってみたかったな~!って悔しくなります。
観たら呪われる系エピソードってやっぱりネットやSNSが浸透してない昔の方が多かったんだろうなと思うし、リアタイで体験してみたかった。